防災行動

防災行動 >> 生き残るための術

地震に遭遇する時間も場所もまったく予想がつきません(当然ですよね)。
遭遇する場所別の生き残るための行動を述べたいと思います。

 

>家にいて地震に遭遇

 

>>外出先で地震に遭遇

 

>>>乗り物利用中に地震に遭遇

 

「生き残るんだ」という強い気持ち、「何とかなるさ」的な楽観主義、そして日頃の準備とが相まって、災害から身を守ることになるのです。

家にいて揺れたらどうする!!

自営業の方や、家庭で多くの時間を過ごす主婦や小さいお子さんが、自宅で遭遇することが多いと思います。

 

 

 

【行動10のポイント】

 

1 グラっときたら火の始末をする

 

2  テーブルの下に身を伏せる

 

3 出入り口確保のために戸をあける

 

4 慌てて外に飛び出さない

 

5 隣家と互いに声を掛け合う

 

6 火が出たら小さいうちに消火

 

7 塀に近寄らない

 

8 室内のガラスの破片に気を付ける

 

9 協力し合って応援救護

 

10 正しい情報に耳をかせ

 

 

 

【3つのコトを直ちにやりましょう】

 

1 火を消す
  「ひねる」「閉める」「切る」
  煙草や台所の火を消し電気製品のスイッチを切る

 

2 戸を開けて出入り口を確保
  マンション・高層ビルのドアや窓は歪んで開かなくなる。脱出のための道は確保

 

3 家の中の安全地帯に逃げ込む
  ガラスの破片が飛び散り、家具や本が飛び交う危険な部屋の中で、テーブルの下や押し入れの中に避難

 

 

【身を守る3つの動作】

 

「潜る」「覆う」「握る」

 

1 机やテーブルの下に潜り込み

 

2 頭を覆い

 

3 テーブルの脚を握る

 

できれば衣類や座布団で頭を保護します。

 

 

【真夜中・・・毛布を被って安全地帯へ】

 

1 毛布や布団を頭から被り、机やベッドの下、押し入れの中に潜り込みます。

 

2 寝室には、倒れる危険性のあるタンスや、落ちてきやすいモノは置かないようにしましょう。

 

 

【食事中・料理中はヤケドに注意】

 

1 冬の鍋物はひっくり返って火事になる恐れは大。

 

2 電気のコンセントは抜きます。

 

3 避難するときはブレーカーを下します。

 

4 万一に備えて台所には消火器を設置する。

 

 

【エレベーターからの脱出】

 

1 揺れを感じたら、すぐに各階のボタンを全部押して、停止した階で降りて避難する。

 

2 閉じ込められたら、非常ベルもしくは非常電話で救助を求める。

 

3 避難するときはエレベーターの使用は厳禁です。

 

 

【初期消火】

 

火を消すチャンスは3度ある。

 

1 揺れを感じたとき

 

2 揺れがおさまったとき

 

3 出火したとき

 

初期消火は火が天井にとどくまでの3〜5分以内

 

 

【避難場所への移動】

 

1 避難は揺れがおさまってから。

 

2 ヘルメットや防災頭巾、帽子をかぶり頭を守る。

 

3 非常持ち出しのバックパックに、底の厚い靴を履きます。

 

4 家族が揃っていないときは、玄関などに連絡メモを残して行きます。

 

 

【赤ちゃんはヒモで背負って移動】

 

1 手をつないでいるだけでは途中ではぐれたりします。

 

2 背負っていれば、両手が自由に使え行動しやすくなります。

 

3 背負うには大きい子は、名前や住所、電話番号、両親の名前の書いた迷子札を首から下げます。

 

 

【津波は逃げの一手】

 

海岸付近で強い地震(震度4以上)を感じたとき、弱い地震でも長時間ゆっくり揺れたときは、急いで高台などの安全な場所へ避難。

 

津波は「逃げるが勝ち」です

 

 

【宅地造成地の崖崩れに注意】

 

1 地震後、山奥からゴーという音が鳴り響いたら、山崩れの前兆。
  渓谷のなかをハイキング中だったら、横方向に逃げる。

 

2 山野を切り開いた宅地造成地は、地震でがけ崩れの恐れ。

 

3 大雨の後は、がけ崩れや地滑りの恐れもあります。

 

外出先で揺れたらどうする!!

「ちょっとそこまで」・・・もしかしたら手ぶらで出かけたときに遭遇してしまうかもしれません。そんなときでも、慌てずに落ち着いて行動しましょう。

 

 

 

【デパートで・・・】

従業員の指示に従う。
子供連れの時は、子供をしっかり抱き寄せて上から覆いかぶさるようにする。自分の着ているジャケットなどで子供の頭を保護することが大切。

 

1 階段の途中
  引き返すか昇りきるかして、踊り場でうずくまりバッグや衣類で頭を保護。

 

2 衣料品売り場
  マネキンに注意。太い柱に身体を寄せて衣類やバッグで頭を保護。

 

3 食器、陶器売り場
  大至急、展示している商品から離れ、売り場の出入り口付近の商品の少ないところで頭を保護。

 

4 家具売場
  机やベットの下に潜り込む。

 

5 電気製品売り場
  倒れたり落下したりする危険地帯。商品の少ない壁 際や柱の近くに身体を寄せて、頭を保護。

 

6 地下食品売り場
  ケースや棚から離れ、柱や壁際に身体を寄せる。

 

7 ショーウィンドー
  ガラスが割れ飛び散る危険があふれている。とにかく遠ざかる。

 

8 エレベーター
  エレベーターガールの指示に従う。

 

9 本震が収まったら
  すぐに出口を目指さず、従業員の指示に従う。
  知らない人同士の集団で、ひとりでもパニックになると全体に影響し恐慌状態になる。

 

「冷静」こそが生きて帰るための根源。

 

 

【スーパーマーケットで・・・・】

 

1 商品が雪崩のように落下し、通路に散乱し、棚が倒れてくる。
  そのときは買い物カゴで頭を保護して安全な場所にうずくまる。

 

2 普段買い物をしながら周囲を見回しどこが安全かを考える癖を付けておくことが肝要。

 

 

【映画館や劇場で・・・】

 

1 シートをあげてイスの間にうずくまっていれば、天井が落ちてきても、圧死は免れる。

 

2 シートの間に身を低くして、バッグやコート、ジャケットで頭を保護。

 

3 通路で転倒しないように。最悪の場合ほかの人に踏みつぶされるかもしれない。

 

 

【レストランで・・・】

 

1 テーブルやテーブルとイスの間に身体をかくし、バッグ、コート、上着などで頭を保護。

 

2 焼肉、すき焼き、水炊きなどテーブルにうえで火を使っているときは、まず火を消す。

 

3 テーブルの上にキャンドルがある場合も火を消す。

 

4 火災の時は、オシボリを口に当てて、あごを床につけて這うようにして脱出。

 

 

【超高層ビルで・・・】

 

1 倒壊はしないが揺れは大きい。
  だから、倒れてくる危険物の少ない壁際や柱の近くに身体を寄せて頭を保護。

 

2 窓際は危険。ガラスが飛び散ったり、割れたガラスと一緒に空中に放り投げられないように。

 

3 エレベーターに駆け込むのは厳禁。

 

 

【中高層ビルで・・・】

 

1 地上より揺れが激しい。激しい揺れにパニックにならずに机の下などの安全地帯へ。

 

2 近くのものにしがみつくと、共倒れになり、下敷きになります。

 

3 高層マンションやオフィスでは家具や備品の配置には十分気を配りましょう。

 

 

【地下街で・・・】

 

地下街は地上よりも揺れが少なく安全。

 

1 天井からの落下物や転倒物を避けて壁際を選んで身体を寄せる。

 

2 照明が消えても1分後には自家発電による誘導灯が点く。パニックを起こさないのが肝要。

 

3 地下街は耐震構造になっているので天井が崩れて生き埋めになることはない。

 

4 デマにのらない、非常口に殺到しない、緊急放送の指示に従いましょう。

 

 

【ビル街で・・・】

 

1 看板などの落下物や窓ガラスの破片が降ってきます。

 

2 壁や石垣や塀が崩れてきて下敷きになります。

 

3 近くのビルに飛び込むのが安全です。

 

4 自動販売機やショーウィンドーから離れる。

 

5 ネオンサイン、看板、窓ガラス、電線などの危険な落下物から身を避ける。

 

6 運転を誤って歩道に突進してくる自動車を避ける。

 

7 間口が広く左右に荷物の積み上げている商店には逃げ込まない。銀行などの頑丈な作りの建物に逃げ込むようにする。

 

 

【市街地で・・・】

 

1 ブロック塀や門柱には近づかない。市街地で地震の時に凶器になるのがブロック塀。

 

2 立ち木や生け垣などの安全な場所に身体を寄せる。

 

 

【歩道橋で・・・】

 

1 しゃがみこんで、しっかり柵にしがみつきます。

 

2 立ったままでいると歩道橋の外に振り落とされるかもしれない。柵をしっかりと握って振り落とされないようにします。

 

3 揺れがおさまったら、近くの階段から脱出。歩道橋から遠ざかる。

 

 

【野球場や競技場で・・・】

 

1 安全なのはグラウンド。

 

2 怖いのはパニックになった人の混乱。

 

3 ナイターならば照明が消え、恐怖がつのります。
  「落ち着け」と自分に言い聞かせ、
  子供連れであるならば、子供を安心させながら、はぐれないように気を遣うこと。

 

乗り物利用中揺れたらどうする!!

自分で運転しているとき、バスや電車に乗っているとき、そして地下鉄で遭遇してしまったとき・・・パニック状態になるのが最も恐ろしいことです。
やっぱり、落ち着いて・・・おちついて。

 

 

 

【急ブレーキは命取り】

 

1 車体がスピンしたり、横滑り、蛇行により衝突・横転事故につながります。

 

2 徐々にスピードを落として、左側に寄せて車を止めるのが原則。

 

3 揺れがおさまったらカーラジオで地震情報を聞きます。

 

 

【高速道路で・・・】

 

1 ハンドルをしっかり1握って車体をまっすぐに保つことが肝要。

 

2 一般道と同様に、徐々にスピードを落として、左側に寄せて車を止める。

 

3 高速道の崩落などで危険が迫ったなら、車を捨てて脱出する勇気も必要。

 

 

【一番危険な後部中央座席】

 

1 急ブレーキや衝突の衝撃で身体がフロントガラスを突き破ることもあり得る。

 

2 この座席に座ったら、どっしりと深く座り、地震が起きたら右か左に倒れこむような態勢にしておく。

 

 

【バスに乗っているときに・・・】

 

1 座っていたら前の座席の背もたれか、自分の席のシートをしっかりつかむ。

 

2 立っていたら、つり革や手すりをしっかりと握る。

 

3 揺れがおさまったら、運転手の指示に従いましょう。

 

 

【すし詰め電車で・・・】

 

1 座っていたら上体を前かがみにして手で頭を覆い、腰から足に力を入れる。

 

2 立っていたらつり革や手すりにしっかりつかまり、落下物に気を付けて頭をカバンなどで覆う。

 

3 異常な揺れを感じたら、車内の床に伏せます。

 

4 ホームに停車中の電車では、外に飛び出さない。
  転倒物が多いホームよりもつり革や手すりにしっかりとつかまって揺れに耐えたほうが賢明です。

 

 

【地下鉄で・・・】

 

1 地下鉄は地上を走っている電車より安全。

 

2 怖いのは、地中に閉じ込められたという恐怖からくるパニックです。

 

3 地下鉄の場合、線路脇に600ボルトの高圧電流が走っている路線もあるので、
  線路への不用意な飛び降りは感電死を招きかねない。

 

4 出口を求めて階段に殺到することが最も危険です。

 

 

【駅のホームで・・・】

 

1 駅のホームは危険物だらけ、ゴミ箱、自動販売機、時刻表示版、モニター用テレビ等々。

 

2 頭をカバンなどで保護して、近くの柱にへばりつこう。

 

3 そして、日頃から自動販売機の近くには立たないように習慣づけよう。

 

 

【タクシーで・・・】

 

1 身体を座席に深く沈めて、前の席の背もたれにつかまり、衝撃で身体が投げ出されないようにする。

 

2 衝突により左側のドアが開かなくなっても、右側のドアは手動で開けられる。

 

3 火災が発生したら、ガラスを破ってでも脱出する。
  車の中で蒸し焼きになるよりは、多少のケガのほうがマシ。

 

 

【安全な転び方とは・・・】

 

1 列車が脱線したり、バスが衝突したときは、隣の座席へ上体を傾けるようにして転ぶ。

 

2 立っているときは、前の座席へ横に倒れこむようにして転ぶ。

 

3 無理に踏ん張って立っていると、衝撃で身体が投げ出され、ガラスを突き破る危険がある。