個人防災はじめの一歩

応急手当 >> 応急手当の基本を知っておきましょう

応急手当は医師に診てもらうまでの手当です。
適切な応急手当がとれていれば、じ後の治療はやりやすくなります。

 

そして、回復が早まります。

 

 

ひどいヤケドでも・・・!!

どんなやけども真っ先に患部を流水で冷やします。

 

流水の刺激が強いとき
直接水圧がかからないように洗面器などに水道水と少量の氷を入れて患部をつけましょう。

 

顔や胴の小やけど
流水や洗面器が使いづらいときは、患部にタオルをあて、その上からやかんやホースで水を注ぎます。

 

広範囲のやけど
浴槽に水をためて衣服を着たまま体をつけます。

 

薬品によるやけど
薬液が染みた衣服を脱がし、流水を直接患部にかけて薬液を洗い流します。

 

冷やす時間は20〜30分、ずきずきする痛み(疼痛)がやわらぐのを目安に。
ただし、広範囲のやけどの場合、全身を冷却し続けると体温をひどく下げる可能性があるので、10分以上の冷却は避けること。

 

十分に冷やしたら、手足はガーゼなどでふわっと包む。広範囲のやけどはシーツで全身を覆うようにして患部を保護しましょう。

 

水ぶくれができても、破らないようにしてください。

 

 

ガラスの破片が深く刺さったら!!

深く刺さっているものを無理に抜かないでください。
血管や神経を傷つけてしまうことがあるからです。
ガムテープなどでそのまま固定して、医師の手当てを待ちます。

 

簡単に抜けてしまうようでしたら、ピンセットなどで抜い、てガーゼを当てて、包帯をします。

ねんざや脱臼!!

いずれの場合でも、冷湿布で幹部を冷やして、包帯や三角巾で固定します。
肩やひじの脱臼は副木(そえぎ)をして、三角巾などで吊って、痛みが少ない位置に固定します。

 

脱臼した関節を無理に戻すのは禁物です。
悪化します。

 

ねんざだと思っていても、時には骨折していることもあります。
確実に診断を受けましょう。

 

 

骨折や打撲!!

開放性骨折(傷口から骨が見える、突き出ている)か、皮下骨折(露出なし)かを確認します。

 

開放性骨折の場合は、まず傷口にガーゼなどをあて、その上から包帯でぐるぐる巻きにします。
骨が突き出ていたら、その周りにガーゼなどを積み重ね、骨を圧迫しないように巻きます。

 

骨折部に副木(そえぎ)をあてて固定します。
手首・前腕、上腕、ひじ、下肢など、箇所別の固定方法があります。

 

適当な木がなければ、段ボール、雑誌、傘などで代用します。
ショックや痛みによる顔面蒼白、震え、冷や汗がみられたら毛布などで保温しましょう。

 

 

倒れている人を発見したら!!

■呼吸をしていますか。
呼吸がなければ、人工呼吸を。

 

◆倒れている人に意識がない場合には、気道を確保して、呼吸を回復させます。
  首を伸ばして顎を上に向けた状態にして仰向けに寝かせます。

 

◆気道を開けても呼吸をしない→人工呼吸
  呼吸がない場合、ただちに人工呼吸を開始しましょう。

 

・気道を確保した状態のまま額にあてていた手の親指と人差し指で鼻をつまみます。

 

・倒れている人の口を開けて相手の口を覆い、静かに息を1回吹き込みます。

 

・このとき、ハンカチ、薄い布、専用のマスク等ごしに行うようにしましょう。

 

・息を吹き込んだ後、一度鼻をつまんでいた指を離し、再度鼻をつまみ、もう一度吹き込みます。

 

・一回の息の吹き込みに、2秒間ぐらいかけて胸が軽くふくらむ程度にゆっくり吹き込むようにしましょう。

 

・人工呼吸は呼吸が回復するか、救急隊員に引き継ぐまで止めずに続けてください。

 

 

■脈がありますか。
脈が止まっていれば心臓マッサージを。

 

脈がない場合は、すぐ心臓マッサージを始めましょう。

 

・胸の前のあたり(肋骨の上)を圧迫することにより、心臓内の血液が全身に送り出されます。

 

・圧迫するときは、両手を重ね、手のひらの部分で行います。

 

・指は肋骨を押さないように、少し浮かせておきます。両腕はまっすぐ伸ばし自分の全体重がかかるようにします。

 

・心臓マッサージは、1分間に100回行いましょう。

 

・心臓マッサージ30回、人工呼吸2回を1セットとして、救急車が来るまで続けます。

 

・疲労するため、5セット(約2分)で他の方に交替して下さい。

 

 

■出血していますか。
出血が激しいときは止血を。

 

・清潔なガーゼ、ハンカチ等を傷口に当て、手で圧迫します。

 

・大きな血管からの出血で、片手で圧迫しても止血しない時は両手で体重を乗せながら圧迫するようにしましょう。

 

・この止血法は、誰でも大きなリスクを伴うことなく行えるので、お勧めします。

 

 

してはいけないこともある!!

●仰向けに寝かせていけないのは

 

   意識がなかったり
   顔や首に外傷があるとき

 

       横向きに寝かせて、頭を後ろにそらせます

 

 

●水分を与えていけないのは

 

   意識がなかったり
   大量出血していたり
   腹部や首に外傷があるとき

 

 

●絶対に動かしていけないのは

 

   背骨を損傷しているおそれがあるとき

 

 

●頭が身体より低くしていけないのは

 

   頭部に怪我をしているとき

 

 

●包帯を外傷に施したら、はずしてはいけません。

 

 

三角巾の使い方!!

 

 

けが人、病人の運び方!!